写真家ドアノー音楽パリ展に行ってきた [アート]





Bunkamuraザ・ミュージアム
place. :東京都渋谷区道玄坂2−24−1 /Japan
電話    :05055418600
開館時間  :10:00〜18:00
休館日   :会期中無休(標記会期2021年2月5日〜3月31日)  
訪問月   :2021年2月
公式HP:https://www.bunkamura.co.jp/




ついこの前、ふと電車の中吊りを見たときに、ドアノーという文字が目に入った。
何か聞いたことある言葉だ…ドアノーと言えばロベール?という言葉も思い浮かんできて、名前なのか商品名なのかと考え、よくよく見ると、ロベール・ドアノーの写真展の広告だった。
10年ぐらい前に友人から教えてもらってから、それから一度も思い出したことなかったのに記憶って不思議。

これも何かのきっかけだと思って、早速、写真展に行ってきた。
渋谷駅から徒歩10分ぐらいのBunkamuraで開催中。
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ペキニーズがいっぱい映った写真で知ったんだけど、1番有名な作品は「パリ市庁舎前のキス」
今回の展示には両方とも無かったけれど、一目見るだけで、惹きつけられる作品がたくさんあった。

今回はチケットにもなっているピエレット・ドリオンがメインだろうか。
1950年代のアコーディオン弾きで、下町のビストロや酒場を回っていた女性。
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すごく魅力的な雰囲気を持っていて、なかなか目を逸らせなかった。
なので滅多にポストカードを買うことはないけど、これだけ購入しました。
「運河沿いのピエレット・ドリオンとマダム・ルル」
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他にも同じ構図で3−4枚撮っていたようで、その展示もあったけれど、メインに使われているこのショットの存在感が圧倒的だった。少しの視線、表情、構図でここまで変わるんだと知った。
写真のことは全く知らないけれど、奥が深そう。

館内の唯一撮影可能な作品。
「パリ祭のラストワルツ」
パリ祭というのは1789年7月14日のフランス革命が起源の、フランス共和国の成立を祝う日。
1949年のパリ祭、その日一日中撮影していたドアノーが、その日のフィルム最後の一枚で撮った作品。
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刺激をもらえた。
少しでも刺激のある毎日にしたい。
ジャネーの法則にあるように、子供の頃のように時間が長く感じられるように。








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横須賀美術館/山本理顕 [アート]




山本理顕
横須賀美術館
date. :2007年開館
place. :神奈川県横須賀市鴨居4−1 /Japan
電話    :0468451211
開館時間  :10:00〜18:00
休館日   :毎月第1月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日〜1月3日
駐車場   :有(1時間320円 1日上限1,600円)※展覧会観覧の場合は1時間無料  
訪問月   :2020年12月
公式HP:https://www.yokosuka-moa.jp/

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横須賀の市制100周年を記念し建てられた横須賀美術館。
目の前に東京湾が広がる三浦半島に建つ美術館。

美術館の前に広がる芝生が気持ち良さそうで、愛犬と車で行ってきました。
敷地の芝生はペット可です。(リード必須)

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駐車場は美術館の地下にあり、割と小ぶりな美術館にしては、結構台数も停められる。
展覧会観覧の場合は1時間無料です。
ゆっくり観覧して、敷地を愛犬とぐるっと回って2時間ぐらいの滞在だった。




本格的なレストラン「アクアマーレ」もある。
3000円以上の食事で駐車料金が1時間割引とのこと。
美味しそうだったんで、次はここで食べてみたい。

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建物はファサードがガラスと鉄板の入子構造になっていて、遠くから見た印象と近くから見た印象が違う。裏へ回ると裏にもちょっとした芝生広場があって、裏の山側からも入館できる。

おそらく近所に住んでいるであろう人たちが、犬の散歩をしたり、芝生でストレッチをしてたりと、地元に溶け込んだ感じがまた良かった。
この美術館には、図書館もあって、かなりこじんまりとしてるんだけど、美術に関連する書物に絞られていて見ていて飽きなかった。ミナペルホネンの本とかもあったり。
こんな図書館が近所にあれば理想なのに。

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裏の山側からか、館内から階段を上って(エレベーターもあり)屋上に出ると、東京湾が見える。
たくさんの船も見えて、横須賀を感じられます。

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ちょうど、色鮮やかなたくさんのコンテナを積んだタンカーが。
海外に行けない今、これだけでもワクワクする。どこの国から来たんだろう。


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普通に車で来ると見つけにくい、入り口。1周して気づいた。
若林奮氏の作品。奥に見えるのが横須賀美術館。

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企画展は倉重光則氏と

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天野純治氏の作品が展示されていた(※2020年12月25日まで)

その他に常設展も所蔵作品は絵画を中心に結構なボリューム。
絵画は(も)全く分からないけれど、朝井閑右衛門の絶筆の「薔薇」は凄いと感じた。
これはパンフレットやネットでは分からない、一見の価値がある作品だと思った。
遠くから見たり、近くに寄って見たり。1番長く見ていた。

朝井氏は「単にバラを描くのではなく、画面の上で新種のバラを咲かせているのである」と言ったそうです。










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美術館アクセスランキング ベスト5 [アート]




10年以上前にブログを始めて、主に北欧のモノについて書いてきたけれど、アートも好きでいろんな美術館に行ってきた。

記事も少しは溜まって来たので、どの美術館へのアクセスが多いのかランキングにしてみました。

10年近くほったらかしにしていたこのブログ。
そんなブログでもアクセス数に差が出てくるということは、その上位の美術館は多数の人から見て魅力がある美術館なんだろうなと。
どんな人の批評より、その時の盛り上がりやその時の価値より、一番信じられるのは、時の経過を乗り越えることができたかどうかだと思う。

関西に住んでいたので地域が偏ってるし、10年ぐらいのランキングなので最近アップした記事が上位に来るわけもなく、行っても記事にしていない美術館の方が多いけれど、あくまでこのブログ内でのアクセスランキングということで。

それでは早速ベスト5を紹介。
順位をクリックすると過去の記事に飛びます。
■【第5位】直島
2010.9.23アップ アクセス数2,507回
いきなり美術館ではなく島ですが、2010年の瀬戸内国際芸術祭の時に行った時の記事。
岡山県と香川県の間の瀬戸内海にある島。
世界各国の著名人が、ヘリコプターで乗りつけて来ているという噂があった。20年ぐらい前の話だけど。

この島には今やいろんな建物やアートがあるけれど、1992年にオープンした直島コンテンポラリーアートミュージアムという安藤忠雄が設計した美術館が、この島のアート化の始まり。
2000年ぐらいに初めて行ってから、もう何回行ったか覚えていない。

見どころが多すぎるけれど、個人的には家プロジェクトが一番好き。
その中でも安藤忠雄設計で、ジェームズ・タレルのアート南寺の「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」には本当に感動した。こういう形のアートってあるんだなと。
これは予備知識無しで見た方が良いです。
現代アート初心者であればある程、楽しめると思う。僕がそうだったように。

■【第4位】旧山邑邸(ヨドコウ迎賓館)
2009.5.5アップ アクセス数2,515回

これも美術館と呼んでいいのか。。
兵庫県芦屋市にある建築物。
近代建築の三大巨匠の1人と言われるフランク・ロイド・ライトの建築。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館が代表作。
そんな人の作品が日本にある。いろいろといわく付きではあるけど、日本では旧帝国ホテルが有名。
旧山邑邸は1924年に垂れたれた建築だけど、それが100年近く経った今、日本で見ることができるというのは有難い。また行きたい。
建築だけじゃなくて、タリアセンも最高。

■【第3位】六甲枝垂れ
2010.7.25アップ アクセス数2,939回

三分一博志の作品。兵庫県神戸市にある。
瀬戸内海に浮かぶ犬島アートでも有名な人。
正直、今回のアクセス数を調べるまで存在を忘れてた。でも今調べてみるとホームページも充実していて四季を楽しめる場所として残っている。
確かできた当時に行ったと記憶しているので10年は経っている。
行った時に良かったと思えた僕が、2回目を行ってない。それでも10年続く店は5%以下と言われるこの時代で、未だに残っている。僕よりもっともっと感動を覚えた人が多かったのだと思う。

■【第2位】熊野古道なかへち美術館
2012.8.19にアップ アクセス数3,342回

和歌山県田辺市にある、妹島和世と西沢立衛のユニットSANAA設計の美術館。
これは意外だった。設計者は有名だけど、美術館としてはかなりマイナーだと思ってたので。
規模としても小さいし、SANAAとしては金沢21世紀美術館の印象が強いし。

そういえば昔、社会人になりたての頃、友人たちと熊野古道歩いたなぁ。
ひたすら歩いて、寺に泊めてもらって、精進料理食べて、お経聞いて。
モノに依存してきた僕だけど、やっぱり「経験をした」というコトは、人生において何ものにも代え難い
ことだと思う。

■【第1位】光の教会
2009.4.26アップ アクセス数4,438回


堂々の1位。大阪府茨木市にある安藤忠雄設計の教会。これも美術館じゃない。。
氏の教会三部作の一つ。
前に住んでいた家から近かったので、何回も行った。
その頃は世界中からいろんな人が来ていた。日本に生まれ、住んでいることを運が良いと思えた場所。
今はコロナの影響で見学を停止しているので、世界での感染が終息するまでは我慢ですが。

他は以前書いた北海道の水の教会と下の写真の兵庫県の風の教会がある。5年前に初めて行くことができた時の写真。
2015年に8年ぶりに六甲ミーツ・アートで公開されていました。
20年以上前に憧れの先輩が結婚式を挙げていて、羨ましかった。
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風の教会は長い間、入ることができずイベント時のみの公開だったのが、今は常時結婚式もできるみたい。

以上、ランキング紹介でした。
また10年後には変わってるかな。








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十和田市現代美術館/西沢立衛 [アート]


西沢立衛
十和田市現代美術館
date. :2008年
place. :青森県十和田市西二番街10−9 /Japan
電話    :0176201127
開館時間  :9:00〜17:00
入場料   :1200円※建物外は無料
休館日   :月曜日
駐車場   :敷地内に駐車場あり
訪問月   :2020年10月
公式HP :https://towadaartcenter.com/

GoToトラベルを利用して東北1週旅行へ行った時の話。
青森県は美術館だらけで、廻りきれなかった。

先日書いた国際芸術センター青森から車で約1時間半。
ここからだと有料道路を使っても、使わなくてもたいして変わらない。
となると当然下道で。

弘前れんが倉庫美術館青森県立美術館国際芸術センター青森→十和田市現代美術館というルートでした。
※それぞれの美術館名をクリックすると記事に飛びます。

当日は秋田の出戸浜あたりからのスタートで少し遅れたので、最後の十和田市現代美術館17時閉店に結構ギリギリ。

見どころが多くて、建物の周りにも色々とあったけれど、暗くなってきたし全部は見きれなかった。
青森県の美術館を見ようと思ったら、青森だけで1泊してゆっくり見るのがおすすめです。
他にも隈研吾のトワーレとか安藤忠雄の十和田市民図書館とか前川國男の建物がいっぱいあるので。

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十和田市現代美術館の設計は西沢立衛。
妹島和世とのSANAAで有名な人。石川県にある金沢21世紀美術館も良かった。

金沢21世紀美術館は、展示室の作品が常に入れ替わっているけれど、十和田は大半が恒久展示。
なので、近年では稀な作品ありきで設計しているそう。

昔行った豊島美術館も良かった。
これは内藤礼氏の作品のためだけに作られた西沢立衛設計の美術館。よく考えたら贅沢すぎる。

関西圏の方はSANAAとしての、和歌山県にある熊野古道なかへち美術館も小ぶりだけど、周りの自然に溶け込んだ良い美術館でした。

この十和田市現代美術館はコンパクトな美術館だけど、時間が全然足りなかった。
庭から屋上まで小さな建物をフルに使ってる。
屋上から見るとこんな感じ。
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所狭しといろんな展示があるけれど、少し紹介すると
■ロン・ミュエクのスタンディング・ウーマン
おっきい
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すごくリアル。指輪の食い込みまで。
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よく見ると服の毛玉まで。
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上に写真で部屋の奥によく見ると、フィリップ・スタルクのラ・マリーが置いてあった。
国際芸術センター青森にもあった椅子。
透明で作品の邪魔をしないから、美術館向きなんだろうな。




■スゥ・ドーホーのコーズ・アンド・エフェクト
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よく見ると、全て人形。聞くと10万体ぐらいで制作しているらしい。

■アナ・ラウラ・アラエズの光の橋
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外にもたくさんの作品がある。これはいつでも誰でも無料で見ることができる。
近所の人が羨ましい。

■草間彌生の愛はとこしえ十和田でううたう
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■インゲス・イデーのゴースト・アンノウン・マス withユール&マーリ
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■エルヴィン・ヴィルムのファット・カー
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あっという間に日が暮れて。
そうして、十和田市現代美術館はさらに綺麗になった。
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弘前れんが倉庫美術館/田根剛 [アート]




田根剛
弘前れんが倉庫美術館
date. :2020年7月開館
place. :青森県弘前市吉野町2−1 /Japan
電話    :0172328950
開館時間  :9:00〜17:00
休館日   :火曜日(休日の場合は翌日に振替)、年末年始
駐車場   :近隣有料駐車場
訪問月   :2020年10月
公式HP:https://www.hirosaki-moca.jp/


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GoToトラベルを利用して東北1週旅行へ。
4泊5日の旅だったけれど、GoToトラベルの恩恵を受けたのはホテル泊2日だけで、あとは車中泊でした。
走行距離1900キロだったので、燃費の悪い我が家の車では、ガゾリン代がすごいことになった。
長距離旅行はレンタカーの方がいいんじゃないかと思った。

それでもGoTo効果はすごい!ホテル代が今まで割引されることはあまりなかったし、クーポン券ももらえるんで、なんか使ってるだけで、その旅先に貢献してる気にさせてくれます。
チェックイン日と、その翌日しか使えないところもうまくできていると思う。
でも近隣の県では使えるので、使う場所がないってことにはならなかった。

そんな呑気に旅行できるのも今のうちかも…。
冬のボーナスカットという噂がちらほらと…。

そうは言っても人生1回きり。
節約して節約して、リスクをとりまくって、我慢して生きるより、好きに生きたい。
人生は過去には無くて、未来にも無くて、今にしかないから。
今を楽しめなければ、過去も未来も無い。

とはいえ、今を楽しめない時はあるし(常に経験してます…)、ある程度の人生設計の元にではあるけれど。
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そんな言い訳のもとに、弘前れんが倉庫美術館に行ってきました。
設計は田根剛。
知らなかった。けど調べてみると、数々の受賞歴がある上に、フランス政府公認建築家とのこと。
最近できたNEWoMan横浜を手がけた人でもあります。

中には奈良美智のあおもり犬がいます。
青森にはやたら奈良美智氏の作品が多いと思っていたら、青森出身だそうです。それも弘前市。
この場所が、弘前れんが倉庫美術館と呼ばれる前から何度か企画展をやっていたそうで、そういった行動が、この建物を残す一因になったように思う。
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この弘前れんが美術館は2020年オープンだけど、建物自体ができたのは1907年頃のこと。和暦で言うと明治40年、中国は清と呼ばれていた時代。

実業家 福島藤助が酒造工場として建てた。
当時は木造の建物が一般的で、レンガ造りなんて工期も費用もかかるけれど、かりに事業が失敗したとしても、建物が残れば必ず何かの役に立つ。弘前の将来のために遺産として役に立てばそれで良い。と言ったらしい。
こうやって、自分がいなくなった世界に名前が残る生き方に憧れる。

この後に、本当に様々な紆余曲折があったけれども、100年以上経った今、まだこの建物は残っている。
老朽化が進んでいたので、今の建築家が蘇らす形で。

田根剛氏曰く、一般的には古い建物の改修では、新たに設計する部分の素材と古い素材を対比させる手法をよく取るけれど、今回は福島藤助の意を継いで、元々あったものを残すようにしたそう。

なので今の建築基準に合うように?レンガには鋼の棒を通して強度を補強したり、老朽化したレンガの交換の際にも、既存のレンガにいかに近づけるか、何度も実験してレンガから作ったそうです。
よく見ると新旧のレンガが混ざっています。

この入口は田根剛考案の「弘前積みレンガ工法」だそう。
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僕も今、モノを作る側の仕事になって思うけれど、相当大変だったと思う。
自分の持ち物ではないから、残したい人、変えたい人の意見を汲み取りながら、行政として認められるモノにしながら、建築家 田根剛としての存在感を出さなければならない。気が遠くなりそう。

事実、屋根はこの建物がシードルを製造していたという経緯からシードルゴールドにしたいという中、反射などで周辺の道路に危険はないか等、言われていたみたいです。
でも実現しているのはすごい。
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おそらくだけど、当初の模型を見ると屋根は大きく庇が十分にあったのが、ほとんど庇がない作りになっています。そういった理由で庇を短くしたのかもしれない。
急に雨が降ってきた時に、凌げるところが入り口しかなかった。
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全くの見当違いかもしれないけれど、そんなことを考えながら建築を見るのは楽しい。
建築家がどんどん考えを語ってくれると嬉しい。

愛犬ユールも一緒に。
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マーリも一緒。
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館内には入れないけれど。
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田根剛氏の生まれ年を知った。1979年生まれ。若い…。
このように若くして世界に名を轟かせる人もいるのに自分は…
なんて考えずに、今を生きようと思う。











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青森県立美術館/青木淳 東北一周旅行 [アート]




青木淳
青森県立美術館
date :2006年7月開館
place :青森県青森市安田字近野185 /Japan
電話    :0177833000
開館時間  :10−5月 9:30–17:00
        6−9月 9:00−18:00
休館日   :毎月第2、第4月曜日
入場料   :510円
訪問月   :2020年10月
公式HP:http://www.aomori-museum.jp/ja/


車で東北一周旅行3日目の青森。

1日目:東京〜茨城〜栃木〜福島(移動距離300km)
2日目:福島〜宮城〜山形〜秋田(移動距離500km)
3日目:秋田〜青森〜岩手(移動距離400km)
4日目:岩手〜宮城(移動距離300km)
5日目:宮城〜東京(移動距離400km)

青木淳設計の青森県立美術館。
ルイ・ヴィトンの表参道店とか銀座並木通り店とかも設計した人。

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青森県立美術館は、恒久展示されている奈良美智のあおもり犬が有名。
これは何かで見たことがある人も多いのでは。
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先日の記事、国際芸術センター青森から車で約20分。
この辺りは美術館が多いので、色々と行ってみました。


美術館の前はだだっ広い運動公園が。見てるだけで気持ちいい。
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マルク・シャガール、奈良美智の作品が通年展示で、2020年9月15日から11月23日までは今井俊満、棟方志功、太宰治、橋本花、成田亨、伊藤二子、馬場のぼる、佐野ぬいの作品が展示されている。
奈良美智の作品が充実している。
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あまり予備知識なく、あおもり犬目当てで行ってみたけれど、入ってすぐの部屋に圧倒された。
シャガールの作品アレコのために作られた高さ19m、横21mの巨大な部屋、アレコホール。
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シャガールのアレコ全4作品(第1幕〜4幕)が完全展示されていて、ここは撮影可。
こんな大きい絵初めてみたかも。

第1幕、2幕、4幕は青森県立美術館の収集作品だけど、第3幕はアメリカのフィラデルフィア美術館に収蔵されているとのこと。
でも今は第3幕を借用していて、全作品が1つの部屋で見ることができる。
この4作品が揃うのは2006年の開館時以来とのこと。
偶然にも、貴重な機会に行くことができた。

美術館は好きで、近代アートはよく分からないながらも、こんな発想があるんだと楽しんで見ていますが、絵画はほんとよく分からない。
そんな私でも圧倒された。ただ大きさに圧倒されただけかもしれないけど。

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この色とりどりのスツールが良かった。
どうしても大好きな椅子ばかりに目がいく。
これはマルティノ・ガンパーデザインのアーノルドサーカススツール。
ロンドンにあるアーノルドサーカス地域の再生プロジェクトの一環として誕生した。なのでMADE IN UK。
ひっくり返すとゴミ箱にもなる。


欲しいなー。スツールはいくつあっても役に立つ。
我が家ではフィリップ・スタルクのプリンスアハや柳宗理のエレファントスツールを使っているけれど(過去記事はこちらをクリック)充電している携帯とか、ちょっとした物を置いたり、ソファに座ってお酒を飲むときなんかにもテーブルとして使ってる。
このデザインで白とか黒なら、見た目の邪魔にもならなさそうだし。
昔なら赤とかを選んでいたと思うけれど、今は選ばないかな。
長く使っていくためには、いろんな色があると部屋がまとまりにくい。
アクセントには良いかもしれないけれど。

後学のために。
アレコはユダヤ人のシャガールが、第2次世界大戦中にナチスの迫害から逃れるためにアメリカに亡命していたときに、バレエ・シアターからの依頼で制作したもの。
バレエ「アレコ」の背景画になります。
第1幕は月光のアレコとゼンフィラ
第2幕はカーニヴァル
第3幕はある夏の午後の麦畑
第4幕はサンクトペテルブルクの幻想
〈おおまかなアレコのストーリー〉
主人公アレコが自由を求めて、流民の民であるロマの一団に加わり、ロマの娘ゼンフィラと恋に落ちる。
アレコは皆と一緒に旅しながら、窮屈な都会とは正反対の自由な暮らしを楽しむ。
ところがゼンフィラは新しい別の若者と恋に落ち、アレコは嘆き悲しむ。
嫉妬に狂い、錯乱したアレコはゼンフィラの恋人を、刺し殺してしまう。するとゼンフィラもアレコの手にするナイフに自らの身を投げ出し、恋人と共に死んでいった。
アレコは気を失い倒れ、バレエは幕を閉じる。




4枚とも1942年の作品なので、1年でこんな巨大な絵を4枚も描いたってことですよね。
エネルギーに満ち溢れている気がする。当時シャガールは55歳。
色彩の魔術師と呼ばれているらしい。

しかしこんな大きい絵どうやって描いたんだろう。真ん中から描くのかな。
誰か教えてください。知識が無さすぎて。。









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国際芸術センター青森/安藤忠雄 東北一周旅行 [アート]




安藤忠雄
国際芸術センター青森
date. :2001年10月竣工、12月開館
place. :青森県青森市合小沢字山崎152−6 /Japan
電話    :0177645200
延床面積  :4,015㎡
開館時間  :10:00〜18:00
入場料   :無料
訪問月   :2020年10月


東北一周旅行に出ていました。
国からの、年間で有給休暇を5日間以上取りなさいという有り難いお達しがあり、私が勤める会社も年間に3連休を1回と、2日間の有休が取れることになったので。

その3連休と土日をくっつけて、嫁さんと愛犬2匹と車の旅に。
せっかく関西から関東に引っ越ししてきたので、近づいた東北に。

1日目:東京〜茨城〜栃木〜福島(移動距離300km)
2日目:福島〜宮城〜山形〜秋田(移動距離500km)
3日目:秋田〜青森〜岩手(移動距離400km)
4日目:岩手〜宮城(移動距離300km)
5日目:宮城〜東京(移動距離400km)
計1900km…
よく走った。

時間軸バラバラだけど、3日目の話。
安藤忠雄の設計、おそらく本州最北端の国際芸術センター青森へ行ってきました。
ここは芸術文化の創出・発信の拠点として建てられたとのこと。
アーティストが滞在し、制作する場を提供している。
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建物が、そういった文化の拠点となって、交流することで、新たに何かを生み出していく。
このコロナの影響で、海外アーティストが参加できなくなった。
でも遠隔地からオンラインで参加する試みが取られているそう。こういう状況だからこそ、生まれてくるものにも変化が出てきそう。

20年近く前にこのTADAO ANDO MUSEUM GUIDEを手に入れて、色々なところへ行ってきた。
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この本の中で一番最北端にポツンとあった。
日本で言うともっと北の北海道に水の教会があるし、青森にも2015年に十和田市民図書館ができたりと、状況は変わりつつあるけれど、まだ本州最北端だと思う。

このガイドブックでもあまり情報は無くて、しかも遠いので行くにはハードルが高かったけれど、もし青森に行ったなら、安藤忠雄好きなら、行くべきところ。無料だし。

青森公立大学のすぐ近くにあり、最初どれが美術館なのか分からなかった。
こちらから入って、
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ちょっとした山道を抜ける。
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建物の入り口へ。
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安藤作品は、ほとんどが建物に行き着くまでに少し「間」を持たせる。
初めて行く時も、何度同じところに行っても、この「間」がいい。
どんな建物が、どんな風に現れるのかなと感じながら、見る。

建築のことはよく分からないけれど、それでも、それぐらいのレベルの知識でも楽しめる。
何か感じ取ることができる。
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2021年12月で20周年。
設計時の設計者のオモイを維持していくのは大変だろうな。
自然と共生して、建物を森に埋没させる「見えない建築」がテーマとのことなので、落ち葉とかがあっても自然だけど、妙に明るい色の水道のホースとかあると、これはこの世界観にはそぐわないと思ってしまう。
でもみんながみんな、そんなことばかり考えて働くことはできないだろうし、毎日毎日、設計者のオモイを考えてはいられない。客を呼ぶための無駄に派手なPOPなんかも作らないと行けない場合もあるかもしれない。
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そう考えると何年も、その世界観を維持できるのは(仮に少し崩れかかっていたとしても)、本当にすごい。
今回駆け足だったので、また来てみたいと思った。




使われていた椅子。
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フィリップスタルクのラ マリー。
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美術館で見ることが多い。世界観を維持するのに選ばれているんだろうなと思う。

楽天でも取り扱いあります。









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南岳山光明寺/安藤忠雄 [アート]




安藤忠雄
南岳山光明寺
date :2000年竣工
place :愛媛県西条市/Japan
訪問月:2014年1月

一泊二日で愛媛県松山市に。
道後温泉ですべすべのお肌になりに。


そしてタオルで有名な今治市(今治タオルは最高です)を越えて西条市へ。

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水の教会/安藤忠雄 [アート]

安藤忠雄 水の教会
date :1988年
place :北海道勇払郡占冠村/Japan
訪問月:2013年7月



なかなか行く機会のとれない北海道。
このチャンスにもうひとつ行きたい所へ行ってきた。

安藤忠雄教会シリーズ?水の教会。


ほかにも大阪にある以前行った光の教会や淡路島にある海の教会、神戸にある風の教会がある。
個人的にはこの水の教会と光の教会に特に魅力を感じる。


夜9:00より一般公開ということで、この日の宿泊地である富良野より約1時間半かけて行く。この距離で信号はほとんどないし、街灯も無い。ついついレンタカーをとばしてしまいがちだけど、ところどころで警察がネズミ捕り。
こんな真っ暗の中見張ってるのもなかなか怖そう。


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水の教会は星のリゾート経営のアルファリゾート・トマムにあります。
高そう。

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入り口は館内から。
見学者はほぼ全員宿泊者。
少し恐縮しながら通路を通って。

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教会に到着するも人多すぎ。

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少し待って空いたところでやっと、心を落ち着けて見ました。


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写真ではわかりづらいけど浅い水が張ってある敷地の真ん中に十字架が立ってます。
「自然との共生」がテーマとのこと。
確かに緑はいっぱいで、虫の声が聞こえ、風を感じることができる。
そして四季でまたまったく違う表情を見せてくれそう。

年をとるに連れて、またいろんな表現者の言動を見て、何においても行き着くところは「自然との共生」なのかなと、最近感じるようになってきた。

いろんな自然を感じたい。




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ブラック・スライド・マントラ/イサム・ノグチ [アート]

イサム・ノグチ
Black Slide Mantra(ブラック・スライド・マントラ)
date :1988年
place :北海道札幌市/Japan
訪問月:2013年7月



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せっかくモエレ沼公園にきたからには、そこから車で約20分の大通公園にあるブラック・スライド・マントラも見てきた。
「お尻で感じる彫刻」ことすべり台。
触って遊べるイサム・ノグチの彫刻。


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アメリカのマイアミにはスライド・マントラというこのブラック・スライド・マントラの元となるものがある。
アメリカのは白大理石で、北海道のは黒御影石。
北海道の雪との対比を考えての黒色だそう。

でも単純に同じモノの色違いというわけではなく、上二つの写真を見比べてみるとすべり台の着地部分がアメリカ版は切り立っているけれど、北海道版は最後まで曲線を描いている。




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そして上の写真のマントラの左下辺りを見てみるといくつものピースに別れていることが分かる。
アメリカ版の構造はもっと単純でピース数が全然違う。

イサムはモエレ沼公園メインで来札したんだと思うけど、全ての仕事に妥協が無い。
ひとつの完成されたモノをそのまま移行するんじゃなくてさらに高みを目指す。

やっぱり世界に名を馳せるような人はそれだけの努力をしている。
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たくさんの子供たちが遊んでいて、大人たちは見てるだけ。
躊躇したけど子供たちに交じって滑ってみた。意外にスピードがありおもしろい。





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