栃木県宇都宮市大谷町にある、アイランドストーンコーヒーロースターズに行ってみた。
その名の通り、コーヒーショップなんだけど、併設のボタニカルショップや近隣にベーカリー、さらには結婚式場まである。

今回はコーヒーワークショップに。
最近、自分でドリップするようになり、いろんな本を読んだり、YouTubeを見たりしているけれど、コーヒーの淹れ方や使う道具は、人によって言ってることが全然違う。
本やYouTubeでは質問できないし,やっぱりじっくりと本職に聞くのが一番と思って。


使っていたドリップケトル。
ハリオの粕谷モデル。
僕はドリップケトルと電気ケトルが一体化したラッセルホブスのものを使ってたんだけど、注ぎやすさはこのハリオの方が格段に上だった。狙ったところに、安定した量を注ぐことができる。
ラッセルホブスは一台二役で完璧と思ってたけれど、こういう体験をする度に、どんなモノもコトも、その目的に特化することが一番のように思う。
このハリオはドリップ用に特化しているので、フタすらない。潔い。




じっくりとマンツーマンで90分。
実演交えて、たくさん聞けました。どんな質問にも答えてくれ、答えがあるようでないような質問にも、こういう根拠があって、自分としてはこうだと思う。とか。
世界一のバリスタの本を読んで、家でその通りにしたら美味しく感じる時もあれば、美味しく感じない時もあるのが不思議だったんだけど、それはこういう理由です。とか根拠を持って教えてくれたり。

この本を読んだことで、スタッフさんと話がはずみました。
基本的な考え、最近のコーヒーの淹れ方を網羅していると思う。
最初に家でやっているように淹れ方を見せてくださいと言われやってみたけれど、大体基本通りにできていたみたい。
全く知識が無いと質問もできないなと思って読んだけど、ワークショップに行くことで、何のためにこういう淹れ方になっているのかとか、より知識が深まった。



浅煎りの時の淹れ方と深煎りの時の淹れ方の違い、ドリッパーの違い、高価なミルの違い、それぞれの根拠。

もう90分があっという間な有意義な時間。特にやはりミルが大切で、ミルの話だけで半分ぐらい喋っていたかも。何度も挽いて、淹れて、あらゆる疑問を解決してもらって。
それで2,000円。
しかも店内で何でも自由に選べるワンドリンクとコーヒー豆100g付き。さらにパンまで。
ほぼタダみたいなもんです。
コーヒーのドリップを美味しくしたい、詳しくなりたい方にぜひオススメです。


印象に残ったのは、コーヒーは自分の好みの味という山頂を目指して登る登山のようなものだと。
山頂まではいくつものルートがあって、どこから登るのが正解というわけでもない。
そもそも目指している山頂が人によって違う。
なので、人によって全然違うことを言ってるんだなと。

さまざまな山頂のことや、同じ山頂でも違うルートの登り方を教えてもらいました。


ワークショップはベーカリーの方でやっていました。
この建物の道路向かいに市営の30〜40台は停められそうな駐車場がある。
なんと無料。
ここの車を止めて、今回のブログに記載の範囲は徒歩15分圏内で、色々見て回れる。
記載してないカフェやパン屋さんなんかもあった。最近どんどん出店が増えているらしい。


そして徒歩5分ぐらいのところに、コーヒーショップ。

古い建物をリノベーションしたそうです。
内装もなかなか良い雰囲気。




そして大谷町と言えば大谷石。
よく見ると近隣は大谷石でできている家が非常に多い。
そして徒歩で行ける近さに,大谷景観公園や大谷資料館なんかもある。

愛犬ユールとマーリと散歩がてら観光してきました。



大谷石はあのフランク・ロイド・ライトが建築に好んで使っていたことでも有名。
昔行った旧山邑邸や帝国ホテルにもふんだんに使われています。
柔らかく加工がしやすいことで、多用されていたけれど、野外では劣化が早く、コンクリートに押されて衰退していった素材。
けれど、吸湿や消臭、音響効果があることが分かり、内装として再び利用が広がっているらしい。

近隣には、大谷石を使われている建物がそこら中にあった。
地元ではかなり愛されていた素材だったんだろうな。
また採石跡が、そこら中にあり、下の写真の景色は圧巻だった。
何かラピュタを想起させるような世界がそこにあった。


アイランドストーンのコーヒー豆は、ネットでも買うことができ、美味しかったので今回の訪問が実現したんだけど、コーヒー豆のパックに書かれている絵が気になってた。
何の絵だろう?ブランドイメージに使われた単なるデザイン?
それが、今回の訪問で分かった。大谷町の人たちはほんと大谷石を愛している。