イサム・ノグチ
Black Slide Mantra(ブラック・スライド・マントラ)
date :1988年
place :北海道札幌市/Japan
訪問月:2013年7月





せっかくモエレ沼公園にきたからには、そこから車で約20分の大通公園にあるブラック・スライド・マントラも見てきた。
「お尻で感じる彫刻」ことすべり台。
触って遊べるイサム・ノグチの彫刻。



アメリカのマイアミにはスライド・マントラというこのブラック・スライド・マントラの元となるものがある。
アメリカのは白大理石で、北海道のは黒御影石。
北海道の雪との対比を考えての黒色だそう。

でも単純に同じモノの色違いというわけではなく、上二つの写真を見比べてみるとすべり台の着地部分がアメリカ版は切り立っているけれど、北海道版は最後まで曲線を描いている。





そして上の写真のマントラの左下辺りを見てみるといくつものピースに別れていることが分かる。
アメリカ版の構造はもっと単純でピース数が全然違う。

イサムはモエレ沼公園メインで来札したんだと思うけど、全ての仕事に妥協が無い。
ひとつの完成されたモノをそのまま移行するんじゃなくてさらに高みを目指す。

やっぱり世界に名を馳せるような人はそれだけの努力をしている。





たくさんの子供たちが遊んでいて、大人たちは見てるだけ。
躊躇したけど子供たちに交じって滑ってみた。意外にスピードがありおもしろい。