Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)
 イージーチェア

date :1960年?
material :チーク
manufacturer / client :France &Son(フランス&サン) /Denmark
使用年数         :7ヶ月

初めて手に入れた北欧ヴィンテージ家具。

思えばほんの数年前までアメリカもヨーロッパも北欧も区別ついてなかった。
パントンが北欧なんて思いもしなかったし。
でも結局、何処の国のモノでもミッドセンチュリーに魅かれてた。

なぜか黎明期のモノに魅かれることがおおい。
試行錯誤の時代は発想の幅が限りなく広がっているように思える。


そんな時代のオーレ・ヴァンシャーのイージーチェア。
イージーチェアとは一人用ソファのこと。

アームが木製のモノが好き。
1950年頃の木はまだ伐採がそれほどすすんでなくて、年輪が詰まってるとか
しっかりと乾燥させてから使ってるから狂いが少ないとか言われます。
細かいことは分からないけど、今売っている家具の木と比べると
手触りがずいぶん違うように感じる。


そしてこのカーブがまたイイ。

座り心地も良くて、長時間座ってても疲れない。
この椅子が50年も前に作られて、おそらく最近日本に来て、ワガヤに来て今ここにある
と考えると重みを感じる。

これを何十年も大切に使って子供や孫に伝えていけたら、それはシアワセだと思う。
ワタシにとってもモノにとっても。


ヴァンシャーはあのウェグナーに影響を与えたと言われてます。
ヴァンシャーの記した「英国家具」という本から、ウェグナーの名作ザ・チェアのベースとなった
チャイニーズチェアが生まれたらしい。