ひさしぶりにアートに触れてきました。
特に時間も気にせずのんびりと。

以前書いた犬島の精錬所をつくった三分一博志氏の作品「六甲枝垂れ」


六甲山にあります。
景色が素晴らしい。日中でも山の上は10℃以上涼しく、気持ちよく自然と触れ合えます。
年間平均気温は北海道と同じぐらいらしい。






いかにして建築が地球の一部になるかが一貫したテーマの建築家だけあって自然の力を生かしている。
木は全て檜でできていて木の香が落ち着いた気分にさせてくれる。


中から見るとこんな感じ。
景色を切り取るフレームとなる。雨の日は雫のカーテンがまたいいらしい。






回りが螺旋状の通路になってるんだけどエッシャーのだまし絵みたいに降りているのか
上っているのか狭い空間なのに自分が何処に向かってるのか一瞬分からなくなるような気持ちにさせてくれる。



真ん中の塔はデザインだけじゃなくて

中から見ると天井は吹き抜けになっている。
これが原理はよく分からないけど、風の流れを吸い上げるらしい。
確かにこの壁と呼べないような網目の壁の中に入ったら、やたら風を感じる。
暑いはずなのに涼しい。



そして冬の間に凍った氷を氷室という場所にいれて、夏には風を氷室に取り込み
涼風を塔に送り込む仕組みになっているそうで、椅子の横の肘掛みたいなとこから
冷たい風がでてきてました。




こういう体感型のアートが分かりやすくていい。
季節や天候を感じることができて、冬ではまた表情が全く違ったものになるらしい。
塔の穴から降る雨なんかも体感してみたい。

日が落ちてもまた違う表情を見せてくれた。