Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)
ティーカップ&ソーサー ADAM (アダム)

date :1959~74年
material :陶器
manufacturer / client :Gustavsberg(グスタフスベリ) /Sweden
入手日         :2011年頃

リンドベリデザインのティーカップ。アダム。
リンドベリの中でも人気のあるモデル。
模様を反転させて、色を赤にしたエヴァとよく並べられています。
並べることで引き立つデザイン。シンプルでいてただの色違いじゃないデザイン。こういうところがリンドベリの凄さだと思う。エヴァは持っていません…。


エヴァは15年ぐらい前、だいぶ探したけど、当時ですらなかなか売っていなかった。たまに見つけても結構いい値段してた。手に入らないだけに憧れが強かった。
久しぶりにネットで探してみたけれど、出てきてもSOLD OUTばっかり。
どんどん入手困難になる。ヴィンテージとはそういうモノ。

それが今は復刻版が手に入る。確かヴィンテージの方の赤は、淡い頼りない色をしてた。それが良かった。
とはいえ憧れのエヴァが買える。
↓こちらがエヴァのティーカップ

ヴィンテージが好きだけど、なかなか手に入らないし、失った時のショックが大きい。
というわけで、私の持っているアダムは復刻版になります。
ヴィンテージとの違いは、カップの裏側のロゴ。
↓復刻版

かなりバックスタンプのクオリティが…
これは確か、B品だった記憶がある。

↓ヴィンテージだとこんなバックスタンプです。

アダムとモデル名が入っているのがいい。ただの品番とかじゃなくて。ただの用途名でもない。


他は素人目には違いは、並べてみないと全然分からない。ヴィンテージの価値が下がってしまうんじゃないかというぐらいに。少し濃淡が違うけれど。

我が家のアダムを久しぶりにひっぱり出してみたけど、これはヴィンテージだったのか、復刻版だったのか思い出せず、見てもわからず、この本を見て復刻だと思い出した。

もうなかなか売っていなくて、古本だけど北欧食器好きな人は、持っておいて損はないと思う。

昔はヴィンテージが絶対と思ってたけれど
見ても判断できないレベルなら、こだわる必要はないと思った。
ヴィンテージで手に入れるなら、自分の知識で復刻版とは明らかに違うと理解できるモノ、そしてその違いがヴィンテージの方が良いと感じるモノを手に入れたい。
もしくは復刻版では手に入れられないモノ。

我が家のアダムは残念ながら、欠けとヒビが入っています。

これぐらいのヒビになると、中身がすごい勢いで溢れてきます。
当然使えないので、出番もない。
でもいつか金継ぎをして修復したい。その時はこのアダムへのオモイは何倍にも増すし、使うたびに嬉しくなりそう。

復刻品は、入手時にオモイを馳せることができないけれど、このアダムもそうやって手を入れていくことで、オモイを馳せることができる。と思う。
超えられない、時の経過はどうしようもないけど。