青木淳
青森県立美術館
date :2006年7月開館
place :青森県青森市安田字近野185 /Japan
電話    :0177833000
開館時間  :10−5月 9:30–17:00
        6−9月 9:00−18:00
休館日   :毎月第2、第4月曜日
入場料   :510円
訪問月   :2020年10月
公式HP:http://www.aomori-museum.jp/ja/


車で東北一周旅行3日目の青森。

1日目:東京〜茨城〜栃木〜福島(移動距離300km)
2日目:福島〜宮城〜山形〜秋田(移動距離500km)
3日目:秋田〜青森〜岩手(移動距離400km)
4日目:岩手〜宮城(移動距離300km)
5日目:宮城〜東京(移動距離400km)

青木淳設計の青森県立美術館。
ルイ・ヴィトンの表参道店とか銀座並木通り店とかも設計した人。


青森県立美術館は、恒久展示されている奈良美智のあおもり犬が有名。
これは何かで見たことがある人も多いのでは。


先日の記事、国際芸術センター青森から車で約20分。
この辺りは美術館が多いので、色々と行ってみました。


美術館の前はだだっ広い運動公園が。見てるだけで気持ちいい。


マルク・シャガール、奈良美智の作品が通年展示で、2020年9月15日から11月23日までは今井俊満、棟方志功、太宰治、橋本花、成田亨、伊藤二子、馬場のぼる、佐野ぬいの作品が展示されている。
奈良美智の作品が充実している。



あまり予備知識なく、あおもり犬目当てで行ってみたけれど、入ってすぐの部屋に圧倒された。
シャガールの作品アレコのために作られた高さ19m、横21mの巨大な部屋、アレコホール。

シャガールのアレコ全4作品(第1幕〜4幕)が完全展示されていて、ここは撮影可。
こんな大きい絵初めてみたかも。

第1幕、2幕、4幕は青森県立美術館の収集作品だけど、第3幕はアメリカのフィラデルフィア美術館に収蔵されているとのこと。
でも今は第3幕を借用していて、全作品が1つの部屋で見ることができる。
この4作品が揃うのは2006年の開館時以来とのこと。
偶然にも、貴重な機会に行くことができた。

美術館は好きで、近代アートはよく分からないながらも、こんな発想があるんだと楽しんで見ていますが、絵画はほんとよく分からない。
そんな私でも圧倒された。ただ大きさに圧倒されただけかもしれないけど。


この色とりどりのスツールが良かった。
どうしても大好きな椅子ばかりに目がいく。
これはマルティノ・ガンパーデザインのアーノルドサーカススツール。
ロンドンにあるアーノルドサーカス地域の再生プロジェクトの一環として誕生した。なのでMADE IN UK。
ひっくり返すとゴミ箱にもなる。


欲しいなー。スツールはいくつあっても役に立つ。
我が家ではフィリップ・スタルクのプリンスアハや柳宗理のエレファントスツールを使っているけれど(過去記事はこちらをクリック)充電している携帯とか、ちょっとした物を置いたり、ソファに座ってお酒を飲むときなんかにもテーブルとして使ってる。
このデザインで白とか黒なら、見た目の邪魔にもならなさそうだし。
昔なら赤とかを選んでいたと思うけれど、今は選ばないかな。
長く使っていくためには、いろんな色があると部屋がまとまりにくい。
アクセントには良いかもしれないけれど。

後学のために。
アレコはユダヤ人のシャガールが、第2次世界大戦中にナチスの迫害から逃れるためにアメリカに亡命していたときに、バレエ・シアターからの依頼で制作したもの。
バレエ「アレコ」の背景画になります。
第1幕は月光のアレコとゼンフィラ
第2幕はカーニヴァル
第3幕はある夏の午後の麦畑
第4幕はサンクトペテルブルクの幻想
〈おおまかなアレコのストーリー〉
主人公アレコが自由を求めて、流民の民であるロマの一団に加わり、ロマの娘ゼンフィラと恋に落ちる。
アレコは皆と一緒に旅しながら、窮屈な都会とは正反対の自由な暮らしを楽しむ。
ところがゼンフィラは新しい別の若者と恋に落ち、アレコは嘆き悲しむ。
嫉妬に狂い、錯乱したアレコはゼンフィラの恋人を、刺し殺してしまう。するとゼンフィラもアレコの手にするナイフに自らの身を投げ出し、恋人と共に死んでいった。
アレコは気を失い倒れ、バレエは幕を閉じる。





4枚とも1942年の作品なので、1年でこんな巨大な絵を4枚も描いたってことですよね。
エネルギーに満ち溢れている気がする。当時シャガールは55歳。
色彩の魔術師と呼ばれているらしい。

しかしこんな大きい絵どうやって描いたんだろう。真ん中から描くのかな。
誰か教えてください。知識が無さすぎて。。