犬島とは瀬戸内海にある岡山県に属した島。港からフェリーで約5分。
周囲は3.6kmと走ったら20分あれば1周できそうな島。

注目されるようになったのはここ数年だと思う。
岡山に住んでいたけれど長いこと存在を知らなかった。

新聞は1日遅れて届くような島。そういう島に魅かれる。
犬島がどうかは知らないけれど。


昔、今から90年ぐらい前に、犬島は銅の精錬所として栄えていた。
家具だとヴィンテージというよりはアンティークと呼ぶような時代の頃。
その精錬所が犬島アートプロジェクトとして、建築を三分一博氏、アートワークを柳幸典氏が
手がけ公開されている。

アートワークは撮影禁止の為写真は無いけれど、僕のような芸術を知らない人間でも
体感としてすごいと感じられた。三島由紀夫が読みたくなった。
解説しろと言われたらとてもできないんだけど。


犬島には今でも精錬所として使われていた頃の煙突が何本も立っている。
煙突は角型と丸型の2種類があって、丸型のほうが耐久性に優れているらしい。
確かに何本もの煙突のうち丸型はまだ形状を保ってるけど、角型は崩れかけていた。

ずっと煙突を見て育ってきた からか、煙突を見ると懐かしい。
しかし久しぶりに煙突見た。それも煉瓦造りの煙突なんてそう残ってない。


丸型の程度の良い煙突は今後活用する可能性もあるらしい。
新しく造るのではなく、今あるモノを活用する。理想だと思う。

この精錬所で使われている煉瓦は普通の煉瓦と違ってカラミ煉瓦という。
これは銅の精錬時に副産物としてできるモノ。
成分がだいたい鉄50%、ガラス30%、銅20%でできていて、鉄を含んでいる分
黒く、ガラスを含んでいる分キラキラしたところがあり、銅を含んでいる分緑青が
発生している部分がある。
そしてむっちゃ重い。一個25キロもある。



ガイドさんが付いてくれて施設についてや、犬島のことも説明してもらえるのが
ありがたかった。
美術館的なものが良く分からないけれど、アートを感じてみたい人にオススメです。
もちろん大好きな人にも。

ギャラリーやカフェにはジャスパーモリソンのグローボールがうまいこと並んでた。
グローボール欲しい。










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