水の教会/安藤忠雄 [アート]

安藤忠雄 水の教会
date :1988年
place :北海道勇払郡占冠村/Japan
訪問月:2013年7月



なかなか行く機会のとれない北海道。
このチャンスにもうひとつ行きたい所へ行ってきた。

安藤忠雄教会シリーズ?水の教会。


ほかにも大阪にある以前行った光の教会や淡路島にある海の教会、神戸にある風の教会がある。
個人的にはこの水の教会と光の教会に特に魅力を感じる。


夜9:00より一般公開ということで、この日の宿泊地である富良野より約1時間半かけて行く。この距離で信号はほとんどないし、街灯も無い。ついついレンタカーをとばしてしまいがちだけど、ところどころで警察がネズミ捕り。
こんな真っ暗の中見張ってるのもなかなか怖そう。


水の教会1.JPG
水の教会は星のリゾート経営のアルファリゾート・トマムにあります。
高そう。

水の教会2.JPG
入り口は館内から。
見学者はほぼ全員宿泊者。
少し恐縮しながら通路を通って。

水の教会3.JPG
教会に到着するも人多すぎ。

水の教会4.JPG
少し待って空いたところでやっと、心を落ち着けて見ました。


水の教会5.JPG
写真ではわかりづらいけど浅い水が張ってある敷地の真ん中に十字架が立ってます。
「自然との共生」がテーマとのこと。
確かに緑はいっぱいで、虫の声が聞こえ、風を感じることができる。
そして四季でまたまったく違う表情を見せてくれそう。

年をとるに連れて、またいろんな表現者の言動を見て、何においても行き着くところは「自然との共生」なのかなと、最近感じるようになってきた。

いろんな自然を感じたい。




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ブラック・スライド・マントラ/イサム・ノグチ [アート]

イサム・ノグチ
Black Slide Mantra(ブラック・スライド・マントラ)
date :1988年
place :北海道札幌市/Japan
訪問月:2013年7月



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せっかくモエレ沼公園にきたからには、そこから車で約20分の大通公園にあるブラック・スライド・マントラも見てきた。
「お尻で感じる彫刻」ことすべり台。
触って遊べるイサム・ノグチの彫刻。


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アメリカのマイアミにはスライド・マントラというこのブラック・スライド・マントラの元となるものがある。
アメリカのは白大理石で、北海道のは黒御影石。
北海道の雪との対比を考えての黒色だそう。

でも単純に同じモノの色違いというわけではなく、上二つの写真を見比べてみるとすべり台の着地部分がアメリカ版は切り立っているけれど、北海道版は最後まで曲線を描いている。




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そして上の写真のマントラの左下辺りを見てみるといくつものピースに別れていることが分かる。
アメリカ版の構造はもっと単純でピース数が全然違う。

イサムはモエレ沼公園メインで来札したんだと思うけど、全ての仕事に妥協が無い。
ひとつの完成されたモノをそのまま移行するんじゃなくてさらに高みを目指す。

やっぱり世界に名を馳せるような人はそれだけの努力をしている。
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たくさんの子供たちが遊んでいて、大人たちは見てるだけ。
躊躇したけど子供たちに交じって滑ってみた。意外にスピードがありおもしろい。





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モエレ沼公園/イサム・ノグチ [アート]

イサム・ノグチ
モエレ沼公園
date :2005年竣工
place :北海道札幌市/Japan
訪問月:2013年7月




先月頭に北海道に遊びに行ってきた。
学生の頃に行ったことがあるのと仕事で行ったのとで今回で3回目の北海道。

学生のときは友人たちと車で、京都からずっと下道で、毎日テント泊しながら1ヶ月くらいかけて旅をした。
もうそういう時間はなかなか作れないけれど、その時の北海道の楽しい記憶をもう一度体験したくて。

北海道は道が広くて景色が雄大で、こっちではなかなか見ることのできない地平線が見えたりする。
美味しい食べ物がたくさんある。それも目的だったけれど今回は行きたい所があった。
ひとつがモエレ沼公園。

イサム・ノグチの最大にして最後の作品。
イサムが札幌に来たときにいろんな縁があって札幌で何かやろうということになったらしい。
その時の候補が高専高等学校、芸術の森美術館、そして当時ゴミ処理場だったモエレ沼公園の3つだった。最初の2つは制約があったり、すでに完成されたものであったりとあまり興味を示さなかったイサムだったけど、モエレ沼公園には目を輝かせて乗り気になったとのこと。

そもそもこのモエレ沼公園は1979年からゴミ処理場として不燃ゴミの埋立地となっていた。この土地をゴミ処理場とするときに地元の住民と約束したのが全ての土地をゴミ処理場として使い切った後には公園を作ると約束した。

ちょうどその頃1988年にイサムが来て、関わることとなった。

そしてその年末にマスタープランを完成させ、その年イサムはアメリカで急逝した。

それでも計画は頓挫することは無く、イサムのマスタープランに沿って進められていった。
大まかなところはマスタープラン通りだが、細かなデザインまでは決まっていなかったのでそういうところは現場の人たちがイサムの過去の作品を時にはアメリカまで見に行って忠実にデザインしたらしい。

そして15年後の2004年遂にモエレ沼公園は完成し、2005年よりグランドオープンした。

1977年にこの土地を最終的には公園にすると約束したところから始めると、実に28年もの歳月を重ね完成した。
イサム以外にも、誰だか分からないけれどその発案者、忠実にその約束を果たした人たちは、この国との約束なんて簡単に反故にされる世の中で経費をかけ、維持費をかけ今も継続していることも含めて価値のあるアートだと思う。


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今回はガイドを頼んだので受付にまずガラスのピラミッドへ。

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内部。夏は環境負荷低減のため冬の間に集めた雪を使った冷房システムらしい。
この日は30度を超す暑さだったけど涼しい。

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海の噴水。
昼のプログラムはショートプログラムなので見れなかったけれど、フルタイムのプログラムでは真ん中の部分が荒れ狂う海のようになる。

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それでも圧巻。この高さまで噴水を上げるのは電気代すごいらしい。

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噴水の床の模様はアメリカにあるもののデザインを踏襲したとのこと。
ちなみにこの噴水は10億円。

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他にもいろいろあった遊具。

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プレイマウンテン。

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プレイマウンテン頂上から見るテトラマウンド。

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ふもとから見るプレイマウンテン。
何人か忘れたけどとても多くの人が座れる。花火大会なんかも催されここに座って見る。

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テトラマウンド。
このステンレスの表面をわざわざデトロイトの噴水作品と同じ方法にするために、デトロイトの作品を作った技術さんに話を聞きに行ったらしい。イサムが作ったのはあくまでマスタープランだったので細かいことは分からなかったから。

意外にでかい。ブルレック兄弟も見に来てたアート。

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モエレ山。
高さ50mでこのランドスケープの中では一番高い。
この半分ぐらいまではゴミの山だそう。

それにしても広い。2時間ぐらいかけてみたけれどそれでも行ってない場所もあるし、物足りない。
写真にはないけれどこどもの遊ぶプールのようなところもある。
こども連れにはとても楽しめる場所だと思う。

北海道は四季それぞれがまったく違う景色を見せてくれる。
あと3回は行かないと。



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