豊島美術館/内藤礼・西沢立衛 [アート]

内藤礼・西沢立衛
豊島美術館
date :2010年
place :香川県/Japan
訪問月:2013年1月


年始に岡山へ帰省したときに、親と豊島へ行った。
岡山と香川の間にある、フェリーで1時間弱の人口約1000人の島。
2010年に瀬戸内国際芸術祭が開かれた七つの島の内の一つ。その時行ったときに感銘を受けた島その時にできたアート作品はおやすみ中のものもあるけど、鑑賞できるものもあって、今回の目的は2010年の芸術祭の会期に施工が間に合わなかった豊島美術館が目的。

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どんな美術館なのかもよく知らなかったのに、フェリーに乗る前からそわそわ。
他にも見るものはあるけど、一直線に豊島美術館に向かう。港に着いてからは歩きながらカラダがふわふわしてた。最初はなんかさっきから落ち着かないなと思ってたら、久しぶりにわくわくしてる自分に気が付いた。
ここ数ヶ月楽しいことなんてほとんど無かったからそんな感情忘れてた。

内藤礼のアートが西沢立衛の建築の中にある。それ以外は何も無い、ただそれだけの美術館。

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それだけで1,500円の入館料だと考えると少し高いけど、まわりの棚田と自然に調和するようにイメージされた美術館でこのランドスケープ全体を楽しんでみるといいかもしれない。

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おそらくそういう意図のために、美術館に入るには少し回り道をして、豊島の自然を感じてからたどり着けるようなつくりになっている。

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建物のなかの撮影は禁止なので写真は無い。
豊島美術館はコンクリートの薄いシェル状の建物の天井に大きな穴が二つある建物。
柱が1本もないこの建物は今の最新の技術で構造上の強度を計算しやっと完成したものらしい。
まずは土の山をつくってその山にモルタルを塗る、そしてその上をコンクリートで固め、その後中の土を抜く。
簡単に言うとこんなつくり方らしい。

建物のなかにはあちこちで床から水が少しずつ出てくる。
その水玉が微妙につけられた傾斜をすべって形を保ったまま動いたり、合流して大きくなったり、ずっとみてて飽きない。

大きな穴を抜けてときどき風がさーっと抜けて行く。この建物の中を通り道みたいに。
そうすると水玉たちが一斉に動いてくっついたり、傾斜だけの勢いでは行けない所にいったり。

雨が降ったらまた違った風景が見られるんだろう。


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併設されているカフェは豊島美術館の小型版みたいで、くつろいで過ごせた。
特産であるオリーブを使ったオリーブライスはなかなか美味しい。

この後島を歩いて縦断したけど、この時期は常設の展示が少なくて見れるものが少なかった。
春からまた始まって秋ごろにはもっとまわりの島も巻き込んで芸術祭が行われるみたいなのでまた行きたい。

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豊島の塀。かなり独特な石の積み上げかた。

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豊島の猫。人への警戒心がほとんどなかった。
僕が横にいるのに海に向かって怒ってた。


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